電子部品メーカーのSMK(東京・品川)が企業サイトを11月からリニューアルするにあたり、日立情報システムズのCMS「HeartCore」を導入した。6000点もの製品情報を扱い、企業ブランディングを目指すSMKが「HeartCore」を採用した理由とは。

SMKは1952年の創業以来、オーディオビジュアルやカーエレクトロニクス、家電品、産業用機械など多岐にわたる分野に電子部品を提供している。欧米・アジア各国にも拠点を置き、情報インフラの有力サプライヤーとしてグローバルな事業活動を展開中だ。
同社では2000年から自社サイトを開設し、機種別・用途別に検索できる製品情報を掲載していた。しかし「目当ての部品を探しにくい」「情報量が少ない」といった声が顧客から寄せられていた。社内でもデザイン面や機能性を問題視する向きが多く、改善の必要性を感じていたという。そこで昨年11月、社内プロジェクトを立ち上げ、Webサイトの刷新に取り組み始めた。
1番の課題は膨大な製品情報のデータベース化。これにより会社の顔であるサイトの好感度を高め、ブランディングにつなげたいと考えた。さらに情報管理を一元化することで、営業部や事業部など各部署間でのコミュニケーションを後押しできる仕様を目指した。
刷新に際し、HTML言語等のプログラミング知識がなくても、簡単にWebサイトの構築や編集管理ができるCMS(コンテンツマネジメントシステム)の採用を検討。その結果、選ばれたのが「HeartCore」だった。
このソフトウエアは2002年にイギリスで誕生し、現在世界各国の企業2500社以上に導入されている。日本では日立情報システムズが販売を行い、国内でも約70社の採用実績がある。コンテンツ管理のみならずアクセス分析、ブログ、SNS、ECなど多くの機能を備え、ワンストップに提供する次世代型CMSだ。

導入にあたり全10社のCMS提供企業を比較したSMK営業本部・原哲雄氏はこう語る。「機能性や当社が採用しているデータベースフォーマットへの理解、SEO、システム運用、デザイン対応、導入後の改善提案力、価格など10項目を掲げて検討しましたが、そのすべてをクリアしたのはHeartCoreだけでした」。
SMKが手掛ける製品は標準品が約6000点、顧客仕様のカスタム品は2万点以上と膨大な種類がある。そのうちの一部を従来もサイトに掲載していたが、もっともアクセスが多いのは製品情報ページであることが分析結果で判明。そこで今回のリニューアルでは、全標準品のデータベース化に着手し、製品分類・用途・特徴別で検索できるよう改善した。
またHeartCoreは、LPO(ランディングページ最適化)機能を搭載していることも特長だ。CMS製品で、LPO機能を搭載したのはHeartCoreが初。特定のページに訪問するユーザーが検索したキーワードに合わせて、ページ内部のコンテンツをダイナミックに変更でき、訪問者のニーズに合った情報を的確に提示できる。今回のリニューアルもLPO機能の有無が、他社との差別化ポイントであり、採用の決め手となったという。加えて、SEO機能を活用し、トラフィック獲得も狙える仕組みだ。

日立情報システムズ・流通産業営業本部の中田龍二氏はこう語る。「HeartCoreの魅力は機能性だけでなく、いろいろなビジネスシーンを想定して柔軟かつ多様なサイトを構築できることです。ブランド力の向上とデータベース構築には自信がありますから、SMK様からご相談いただいたような企業情報ポータルと外部向けサイトの同時構築という斬新な発想にも対応できました」。
HeartCoreの導入により単なるリニューアルにとどまらず、対ユーザーや社内間でのコミュニケーション改善までも可能にした。SMKでは今後、海外拠点のサイトも統合し、ブランディングや情報管理の一元化を予定している。さらに日立情報システムズのコンサルティングを経ながら、特定顧客とOne to Oneで共有できるサイトの構築や、LPO機能を活用したWebマーケティングなども視野に入れて業務効率アップを図りたいという。